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Wednesday, April 27, 2011

Japan's Cat Island / 日本の猫島



ポポキ・ラニが所属している愛猫団体であるTICAの機関誌に、“田代島”の記事があったので掲載させていただきます。
TICA TRENDの Vol32, No.3からの転記となります。
日本語訳は私の方で付けさせていただきました。

地震と津波から既に一ヶ月経過しましたが、被災地はまだまだ大変な状況です。
世界中のいろいろな方達が様々な形で被災地のことを気に掛けて下さっています。
被災地の方々が一日も早く穏やかな日を迎えられることを心よりお祈り申し上げます。


被災した動物に関連するリンク集はこちらにもあります:
被災した動物の救済活動を行う団体などの一覧



TICA which POPOKILANI belongs published the above article in TICA TREND  Vol32, No.3.
I would like to put this article  for the Japanese readers who may read this.

Already a month has passed since that tragedy, but still many people and animals and others are suffering.
Many people all over the world are caring and praying for us.

I also am praying and wishing for all to live a peaceful life again.



日本の猫島
3月に日本を襲った津波の被害に合われた日本の皆様とそのご家族の方々に、心よりのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
被害の大きさは信じがたいほどのものであり、マグニチュードの大きさには言葉を失ってしまいました。 
非常に多くの方達が被害に遭われました。 
たくさんの方が亡くなり、あるいは大切な方を失い、また家や持ちものを失ってしまいました。
町や市が津波に呑み込まれてしまい、猫島と知られる小さな島もまた被害を受けました。

今回の津波の被害のことを知るまでは、私自身はこの“猫島”のことを知らなかったのですが、この猫のための島が無事だったことを知り非常にうれしく思っています。
多くの建物が崩壊したにも関わらず、島に住んでいる方々や猫達は大きな被害を受けなかったとのことです。
ニュースでは、島民と猫達は食べ物と日常品を急ぎ必要としているとのことでした。
この小さな島は地図上で見ると牡鹿半島の左側に位置し“田代島”という名称で知られており、また“猫の島”としても有名な島です。
田代島ではかつて絹の生産のために養蚕が行われており、ネズミを駆除するために猫が飼われていました(ネズミはカイコの天敵のため)。
江戸時代に定置漁が盛んになり、近隣から漁のために漁師が島を訪れるようになり、島に泊まっていくようになりました。
猫達は漁師が泊まっている宿に出入りするようになり、魚の食べ残しをねだるようになりました。
漁師達と猫達の関係は密接なものとなり、猫の動きや行動などから天候や魚の群れ具合などを予測する風習が生まれました。
ある日、漁師達が大網を設置するための重り用の岩集めていた際に岩が崩れ落ちて一匹の猫が死んでしまいました。
このことに心を痛めた漁師が、死んだ猫を埋葬してこれを祀ったと言われています。

島に住む猫の数は島民の数よりも多く、観光客は歓迎されますが犬が島に入る事は禁止されています。
猫達の写真を撮るため、猫達にエサを与えるため、撫でるため、あるいはただ眺めるために多くの観光客が世界中の至る所からこの島を訪れています。
この島には猫達以外にも猫に絡む見所がいっぱいあります。
たくさんの建物が猫の形を模していて、外壁も猫の模様に似せていたりします。
島自体は3.14㎢と、観光客がその気になれば一日で島を散策してしまうことができます。

野良猫の捕獲と里親探しをしている団体で今回の津波で被災した動物達のレスキューもしている日本の団体を見つけることができました。
アニマル レフュージ 関西”という団体で、義援金の送金先等が記載されています。
現在は義援金の受付だけでなく、ボランティアの方達も募集しているとのことです。