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Alice by Helmi Flick (著作権はHelmi F.にあるのでコピー/転載厳禁) |
8月の終わりから、多少いつもより長めのお休みを取って、アメリカは、オハイオ州のコロンバスに行ってきました。
目的は、またしても猫がらみ。
今年3度目の海外となりました。(一年の間にこれだけの回数海外に出かけるのは、私にとっては新記録ですw)
コロンバスで開かれる400頭以上集まるTICAのアニュアル・キャット・ショーを見学すること。
そのキャットショーにAmangroup Alice of Popokilaniを出陳すること。
アワード・パーティーにもちゃっかり出席すること。
それから、5月にアインシュタインを迎える時にお世話になったCascade Mtn.のスーザンやアインとの縁を繋いでくれたChemiconnsのリズに再び会うこと。
写真家のHelmi(ヘルミ)とご主人のKenにもご挨拶すること。
フェイスブックを通してお友達になった、猫親戚のJanに会うこと。
たぶんショーに参加しているであろう、WhatatrillのJanettにもご挨拶できたら・・・
それから、Susanがキツンクラスで出陳するかも知れないアインの妹、Pajocoons Theo of Chemicoonsを4ヶ月ぶりに見ることも楽しみでした。
もしかして、PajocoonsのMarie-Jeanにも運がよければ会えるかも・・・ そして、Theoの人間の友達であるZach少年にも。
山ほどの「・・・こと」と期待で頭が爆発しそうになりながら、行ってまいりました。
日本以外で開催されるキャットショーを見学するのは、私は初めてで、行く大分前からワクワクが止まらず。 どこか、子供が遠足に行く気分でした。
道中御一緒させていただいたのは、TICAアジアの田崎ディレクター、インターナショナルのロング・ヘア部門に入賞したノルウェイジャンのブリーダーの外崎夫妻。
現地では、ベンガルのブリーダーの中川夫妻、それから元々この旅行のきっかけを1年前に作ってくださった写真家の山崎哲、裕子夫妻と合流。
そして、わが相方えんどうとアリスと落ち合いました。 えんどうはアリスを機内持ち込みで運ぶために、はじめから別便の計画でした。
※ どこで落ち合おうと約束したわけではないのですが、喫煙率が非常に高いメンバーだったのが幸いして、喫煙所で出会うことが暗黙の了解だったようです(笑)
ショー会場は、東京の会場の10倍以上はあると思われる、コロンバス・コンベンション・センター。
キャットショー参加者が宿泊したハイアット・ホテルとは廊下つながりで行けるとても利便性のよい場所でした。
アメリカの会場は広いから、足がメチャクチャ疲れるとは聞いていたのですが、アドレナリン全開だったらしく、現地では足の疲れに悩まされることはありませんでhした。
さて、肝心のショーはと言うと、猫の総数400超。 子猫123頭、成猫90頭、避妊去勢組59頭、そしてニューブリード(新種)。
リングは12リングで、6リングずつ背中合わせに二列に並んでいる形式でした。
チャンピオンシップのメインクーンは14頭。
インターナショナル・ウィナーやリージョナル・ウィナーが勢ぞろい。
そんな中、アメリカでも女子組みが頑張っていました。
ファイナルは、すべて男の子達の独占でしたが、メインクーンが十数等出ているといっても、成猫全体では80余頭。 ほんの一握りでしかなかったのが実情です。
そのうち雌はわが家を含め4頭。 ファイナル争いは、ほとんどブラウンの雄3頭で繰り広げられました。 雄のうち一頭はPajocoonsのTheo。 今年の5月に会った時より二回りほど大きくなっていました。
ショー会場でメインクーンの女の子のブリーダーさんがえんどうに声をかけてくださいました。
誰かと思ったら、今年の4月末に武士道がアメリカのショーのキツンクラスに参加したときに一緒に出ていた女の子のブリーダーさんでした!
あれから4ヶ月、武士道の隣にいた女の子もすっかり美しいレディに成長していました。
日本からポッと現れて、2日間だけショーに参加した奇妙な日本人のことをよく覚えてくださっていたものです。
ちょっと武士道を思い出し、目頭が熱くなってしまいました。
こんな大きなショーだからなのか、あるいはこんな大きいショーにも関わらずなのかは定かではありませんが、海外でも猫親戚に会えるのはうれしい限りでした。
「アメリカのメインクーンは巨大!」という感覚はなかったのですが、ボディがしっかりと太く、身が詰まっているという印象でした。
ジャッジ台に据え付けられているスクラッチポール(爪とぎ柱)にも良く馴れていて、爪を研ぐために伸びた体の線を眺めるのは楽しいものでした。
アリスは、圧倒されることはなかったようですが、やはりショーはあまり好きではない様子で、伸び伸びとしてはいませんでした。
ホテルの部屋では自慢の(?)尻尾を高々と掲げて、楽しそうにしているのですが、引っ張ったり、伸ばされたり、顔を近づけられたりするのは好きではないのかもしれません。
アインの生まれ育った国、彼女の古の祖先が生まれ育った国は、彼女にはまさにワンダーランドだったのではないかと思います。
人間も知らない言葉で話している人がほとんどだからか、いつも以上に甘えてきていました。
ショーを眺めながら思ったこと。
この会場に最盛期の頃のわが家の雄猫達を連れてきてもファイナルに残ることができたのだろうか?
それほどに、それぞれがショーマンシップを発揮していました。
メインクーンも北米ラインの子達と、ヨーロッパラインの子達では顔つきが違います。
それは、色々なサイトの写真を眺めて感じてはいたのですが、今回参加しているポーランド系の男の子を見て実感しました。
やはり、”百聞は一見にしかず”です。
TICAの猫の登録数で最多は、ベンガルで六千頭を超え、続くメインクーンで二千数百頭。
ショーでも短毛種が多いことに納得してしまいました。
Theoとオーナーのリズとの再会。 そして、Theoと大の仲良しの(人間の)男の子Zach(ザック)。 ザックはTICAが行っているジュニア・エギジビター(少年少女の出陳者)のプログラムに参加しています。 ザックのお兄さんのNathan(ネイサン)と彼らのママにも会うことができました。
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リズ(左)、Theoとザック君(右) |
会場には、キツンクラスに参加するスーザンも居ました。カスケード・マウンテンのスーザンの連れていた子猫は、わが家に居るアインシュタインの妹にあたります。 アインにそっくりで、体のしっかりした目の大きい美人さん。 参加頭数の多い今回のショーで3つのファイナルに残っていました。
さて、チャンピオンシップのメインクーンの女の子たちですが、一頭はWhatatrillのJanette Brownのブリードしたシルバーの女の子。 女の子で唯一BOB入りした子です。
それから、もう一頭の女の子も何と知り合いの子でした。 声をかけられ話しをしたら、何と今年の4月末のショーで武士道と一緒に
キツンクラスに参加していた子でした。 キツンクラスからチャンピオンにあがり、ショーに参加しているとのこと。 えんどうとの思わぬ再会となりました。
アルタークラスには、カスケード・マウンテン出身のクリーム・ブリューが居ました。 文字通りクリーム色のコートをまとった男の子で、2回目のショーでSGCMのタイトルを得た素晴らしいメインクーンです。 FBの写真では知っていたのですが、本当に素晴らしい子でした。 特に目に力があり強い意志をたたえた感じで、猫というより人間のような感じでした。 アメリカでもレア・カラーとのことでしたが、本当に魅力的な子でした。 オーナーのジャンとはFB上で親しくさせていただいていたので、初対面の感じは全くありませんでした。
ショーを見ながら、合間合間に友人や知人、新しく知り合った方達と話しをし、またその合間にアリスの写真をヘルミに撮ってもらいました。
ヘルミは撮影した写真をその場でCDに焼いて渡してくれます。修正を希望の場合は、追加料金を支払って完成すると紙焼きとCDで新たに送ってきてくれます。
哲さんにもアリスの写真をしっかり撮っていただきました。 日本でも撮影が可能なのに・・・ いやはや、何を考えているのか、えんどうは・・・
今回のショーで、あらためて気がついたこと。
自分のブリードする猫のイメージがある程度はっきりしてきた時、それにさらに何を追加するのか。
うまく書けませんが、自分が求めるものは「目」にあることに気がつきました。
「目」の形もそうなのですが、やはり生命力にあふれる「目」、キラキラと輝く「目」を持つ子に育って欲しいと考えている自分がいました。
スタンダードに加えて何にプラスアルファのポイントを置くかはきっとブリーダーそれぞれの好みなのだと思います。
基本は第一に健康、それに続いて外見のスタンダード・・・そしてそれに続くのが私の場合は目にあふれる生気なのだということに思い至りました。
アメリカのアニュアルショーを見学に行って得た、大事な収穫の一つのような気がします。
今年はわが家を卒業した子、新しく仲間に加わってくれた子と、家の中の猫の構成が大分変わりました。
家に帰ってから、今現在わが家にいる子たち一匹一匹の目を改めて見つめてみました。
程度の差こそ多少あるのかもしれませんが、それぞれに目が何かを語ってくれている気がしました。
ほとんどが、「5泊7日も留守にして!」と文句を言っているような気もしましたが(笑)
そういえば、滞在先のホテルの部屋でのアリスの目は、キラキラしていました。
大所帯で居る時以上に楽しそうな気がしたのは、気のせいではない気がします。
「一緒にいる時間の長さではなく、密度の濃さ」などと普段豪語しているものの、その密度さえ最近は薄かったのかもしれません。
いろいろな人に出会い、話しをしたことで、自分の中の何かが少し変化した気がします。
あるいは、猫達が変化の機会を与えてくれたのかも知れません。
今年はもう一回海外に出かける予定です。
本年最後のイベント、Pajocoons Sunrise Dream of Popokilaniを迎えに行ってきます。
四度の旅行が今度は何を自分に与えてくれるのかはわかりませんが、わが家の猫達の目が更に輝きを増すような結果になればと思います。
PajocoonsのMarie-Jeanには、無事ショー会場で挨拶をすることができました。
サニーは元気に育っていること。 兄のTealcに一番良く似た子で、違うのは目の色がゴールドだということ。
同じ胎でもTheoとは違った性格のようです。
今はベルギーの家の庭で日向ぼっこをすることを趣味としているとのこと。
そんな話しを伺いながら、子供の頃から好きな絵本を思い出しました。
「
はなのすきなうし」
サニーはきっと穏やかな子なのではと思います。
遠く日本まで来てくれる彼のためにも楽しい生活を送れるようにしっかりとした環境作りをしなければ。
アインシュタインとサンライズ・ドリーム。
ばらばらにあった点が、今回のアメリカのアニュアルショーへ行ったことで見事な線となりました。
点が線になり、面となっていけば、アメリカで感じたこと、お世話になった方々への感謝の思いを表してくれるような気がします。
来年はアワードパーティーがアメリカ西海岸のシアトル近くのヴェルビューで開催されます。
私の第二の故郷に近い場所。
来年も必ず行くつもりでいます、アインとサニーの子供たちを連れて!(行けたらいいな・・・と)