ジュディスの最後の子猫たちが8月11日に生まれました。
今回もパパはあかたす♪
日付が11日に変わって1時間ぐらい経過してからジュディスのお産が始まりました。
約3時間ほどで順調に4匹の子供たちを産み落としてくれたのですが…
出産状況は同じ母親からでも毎回違います。
今回のジュディスの出産は4回目。回を追うごとにその子育ては円熟味をまし、子育てに関しては何の心配もしていませんでした。
気がかりだったのは、出産の前の日ぐらいからジュディスの呼吸が荒くなってきたこと。
言い換えれば、呼吸が浅い感じがして気がかりではあったのです。
が、いつ出産が始まってもおかしくない状況… 出産を目前にして呼吸が浅くなっている可能性もあり、また病院の行き帰りで産気づいても大変ということで悩んだ末に様子を見ることにしました。
そして夜中に出産が始まり、浅い息をしながら見事に4匹の子供達を産んでくれました。
生まれたての子供の世話をしようとしながらも、いつになく苦しそうな状態で…
それでも子供達に初乳を与えてくれていたジュディス。
浅い呼吸は一向楽になる気配はありませんでした。出産の疲れで子供達におっぱいを与えながら眠り続け、目が醒めても楽になっている気配がないということで、えんどうがかかりつけの病院に連れて行きました。
血液検査、心臓のレントゲン… すべて特には異常なし…
ところがレントゲンに写った気管部分が何故か狭くなっていることがわかり、これが浅い呼吸の原因だったのです。出産による体力の消耗と重なって、ジュディスはすぐに酸素室に入れられました。
呼吸が浅い分酸欠状態になり意識も朦朧としていて、最悪の場合の覚悟もしておくようにとの診断でした。
ジュディスの最後の子供達。この子たちが無事に育てばジュディスはもう引退の予定。
母親という大役から解放され、これから自分自身の猫生を楽しんでもらおうと決めていただけにわれわれのショックも大きかったです。
子供達はどの子も出産時からエネルギーに溢れ、「生きるために生まれてきた!」という子達でした。 ジュディスに子供達の心配いはしないでいいから、とにかく必ず生きて帰ってくるようにと言い、後ろ髪を引かれながら家に帰りました。母親のいなくなった子猫たちに哺乳し、お尻の世話をし… ジュディスの回復をひたすら願い… そして母猫、いえ、「母親の偉大さ」をあらためて知らされ…
ジュディスの不在は2晩と3日続きました。
奇跡的に2日目の午後には「気道が広がり酸素室から出しました」との連絡。 そして3日目にお迎えに。
次の問題は、ジュディスが自分の子供たちを”忘れていないか”ということでした。「約3日間も離れていればもう子供を受け入れないかもしれない」。 それでも構わない、ジュディスが回復して帰ってくるなら… 子供達の面倒はわれわれが見る、ジュディスに代われるわけではないけれど。
子育て部屋にジュディスを戻し、さつまの子供達の居る部屋に居候していた子供達を抱えてジュディスの元に連れて行きました。ジュディスを迎えに行っている間に子供達のお尻はビチョビチョになっていて、汚れ放題。(もうこの時点で代理母失格です!)
おそるおそる一匹目の子供をジュディスの前に差し出しました。
子供のお尻の匂いを嗅いで… ジュディスが舐め始めてくれたのです! 残りの子供達もジュディスの周りに置いて… ジュディスは一匹一匹を愛おしそうに舐め始めました。丁寧に、丁寧に。
たった3日ほどの母親の不在だったにも関わらず、何と子猫達の方が母親を忘れていました! ざりざりとした舌で舐められ、まだ目も開けていない子達がピーピーと大騒ぎを始め! それを一生懸命なだめようと喉を鳴らし続けるジュディス! 大騒ぎは一向におさまらず、とうとうジュディスが唸りだす始末w 怒って子供達を噛んだりするのではと内心ドキドキな私…
でもジュディスは唸るだけで、唸りながら子供達の下のお世話をし続け…
こうして、母子は更に深い絆を結んでいきました。
実際の出産は4回、でもジュディスは5度母となりました。
彼女は、子供達を育てるためにわが家に戻って来てくれたのだと思います。
酸素室に入っている時にかけた言葉。
「生きて帰って来て。 みんながあなたを待っているから」
今もジュディスの子育ては続いています。
子供達も無事に生後1ヶ月となり、まるまると育っています。
ジュディスが自分自身のための猫生を送る日もだんだんと近づいています。
あらためて、ジュディスありがとう! 帰ってきてくれてありがとう!
そして、ジュディスの自慢の子供達の写真を載せさせていただきます。