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Sunday, September 24, 2023

Judith by Janette Square / ジュディスのインタルジア


9月の初旬にアメリカ・ワシントン州のシアトルに行って来ました。
目的は、すべて猫がらみ。
TICAのジャッジである土居 良子氏がアメリカのTICAのアニュアルショーでジャッジをするのに便乗しての旅行でした。
コロナ禍で長年会えなかった友達に会うこと、わが家で生まれたさくらをあアルゼンチンに連れて行ってもらうためにアメリカで受け渡しすること。 そして、ジュディスのインタルジアの作品を連れて帰ること…
ブログの記事としては順番が前後してしまいますが、今回は構想の長さでは一番時間を要したジュディスに関して書きたいと思います。

インタルジア:象牙・螺鈿 (らでん) ・べっこう・金属などを木にはめこんで具体的な絵や幾何学的な図柄を表した美術品。寄木象眼細工

ジュディス:プロショット


時間を遡ること7年以上前に、アメリカの知人の家でJanette Square女史の様々な種類のきで作成されたメインクーンの壁掛けを見たことが始まりでした。
目にした作品のタイトルには”Playful Maine Coon"
と言うタイトルが付いていました。
書作権の関係があるので、写真の代わりにリンクを貼ります:http://www.square-designs.com/
またその後に行ったアメリカのショーの会場にも彼女の作品を展示販売しているブースがあり、その時には小さな猫の壁飾りを買って帰りました。
日々その作品を眺めているうちに、「いつかJanetteにわが家の猫の誰かを製作して欲しい…」と夢想するようになっていました。
そんな想いを抱きつつ、なかなか一本のメールを書く勇気がないままに気が付けば7年経っていました。
そしてやっと重い腰を上げて、製作依頼のメールを出したのが2年ほど前。その時は、ちょうど女史の新しい本の出版準備と重なり、縁を繋ぐことができませんでした。
そして、完全に諦めていた半年後に「出版の方も一段落したが、まだオーダーする気はあるか?」との連絡をいただきましt。まさに青天の霹靂、天にも昇る気持ちでした(笑


モデル猫はジュディス、と決めていたので、まずは解像度の高い写真を撮影者の山崎哲・裕子夫妻に依頼し、Janette女史に転送。
製作の途中経過と作品の状態の説明と修正が必要かどうかの確認の丁寧なメールを何回もいただきました。
受け渡しの日程は、女史とわたしのスケジュールが合わず… 何と10年前に武士道がロスアンジエルス経由でアルゼンチンに婿入りする時に参加したショーで、隣の席で相方を色々と助けてくれたアメリカのメインクーンのブリーダーのヴァレリー・ホートン女史が預かってショー会場まで運んできてくれました。
上の箱に入って写真は、シアトルから無事に連れて帰って来て車から箱を降ろした時に撮りました。
シアトルで、何度開梱しようと思ったことか!元に戻す自信がなく、飛行機での10時間の移動中に傷ついたらと思い、じっとガマンし続けて連れて帰りました。


箱から取り出して、家の壁にそっと立てかけての一枚。
もう、言葉が出ませんでした… やっと言えたのが「お帰り、ジュディス」だけ。
高さは、一番大きいスーツケースサイズ。


作品の裏面には、作品名や使用した木の種類、製作者のサインなどお情報。
壁掛け用にフックも付いています。


午後の日を浴びて、より立体的な表情を見せてくれる素晴らしい作品です。
もちろん、外に置くものではないのですが、部屋の中に入れる前に、わが家の景色を見せたくて、デッキで撮影を敢行。
メインクーンは、もともとはBarn Cat(家畜小屋に居ついている猫)との呼び名もあったようですから、わが家のレンガの壁にも似合っている気がしますw



たくさんの子達の母となり、その足跡を今に残してくれたジュディス。
猫生としては10歳を迎えることはできませんでしたが、亡くなってから4年後に再度ちがう姿となってわが家に現れてくれました。

作家のJanette Suquare 女史、そして10年前も今も変わらず優しいメインクーンブリーダーのValerie Hortonにいっぱいの感謝を込めて。

お帰り、ジュディス!

ジュディスのアルバム:幼少期